それって初期脱毛かも?!薄毛治療でかえって髪が抜ける理由は

Contents

髪の毛には生えて成長し、抜けてまた生えるというヘアサイクルが存在します。毛根に十分に栄養が届かない場合や、男性ホルモンの過剰分泌などの異常が起こるとヘアサイクルが乱れ、薄毛が進みます。これは髪の毛が十分に育つ前に抜けてしまうからです。AGA治療はこのヘアサイクルの乱れを治すのが基本ですが、その過程で一時的に髪の毛が抜けやすくなることがあるのです。

髪の毛は生え変わることで維持されている

髪の毛はただ生えるだけでなく、自然に抜けることがあります。全ての髪が伸びるわけではなく、一定の期間で抜けて、また生えるというサイクルを繰り返しているのです。髪が生まれ変わるサイクルは人によって多少の差があるものの、一般的には一生髪の毛に困らない程度には続くといわれています。

しかし、ホルモンバランスの乱れや栄養の不足など、様々な要因が重なることでヘアサイクルが乱れてしまう場合があります。AGA(男性型脱毛症)は特にヘアサイクルへ与える影響が大きく、髪の毛が十分に育たずに抜けてしまう原因になるのです。ヘアサイクルが極端に短くなると一生分の髪の毛を生み出す細胞を使い切ってしまい、二度髪が生えなくなる恐れがあるのです。

初期脱毛はヘアサイクルを整える過程で起こる

薄毛を改善するためには短くなったヘアサイクルを整え、長く伸ばしていく必要があります。AGAの治療では様々な薬が処方されることが多く、体質に合わせて利用されます。注意したいのは、治療の開始とともに一時的に髪の毛が抜けやすくなることがある点です。

薄毛治療時に一時的に髪の毛が抜ける状態を、初期脱毛と呼びます。これは毛根が刺激され、ヘアサイクルの周期が変わるために起こる現象です。細く短い毛が抜けやすくなるのが特徴で、一気に髪の毛が抜ける場合もあるのです。ただし、初期脱毛が終わると太くて強い髪が生えやすくなるため、途中でやめてしまうとマイナスになってしまうことがあるのです。

初期脱毛と薄毛の進行を見分けるコツは

初期脱毛が起こってあわてても、かえって治療にマイナスになります。初期脱毛か、薄毛の進行かどうかをしっかり見極める必要があるのです。ポイントは、治療を始める前に毎日どの程度髪の毛が抜けるかをチェックしておくことです。

わかりやすいのが髪を洗った後の排水溝などを見ることです。メッシュなどで覆ってどの程度抜けるか確認しておくと、治療を開始したときの差がわかりやすくなります。枕につく髪の毛の量でチェックする方法もあります。一度に抜け毛の量が増える場合は、薄毛治療が良い方向に進んでいる証明になりやすいのです。

育毛剤の利用で初期脱毛が起こることも

初期脱毛が起きるのは、AGAの治療薬を使った際に起こるケースが多くなります。一方で、市販の育毛剤にもAGA治療に使われる薬効成分を含んだものが存在し、同様に初期脱毛が起きる可能性があります。薄毛予防に育毛剤を利用する際も、しっかりと抜け毛の量をチェックしておいた方が良いのです。

経過を見ることも大切です。育毛剤には様々な種類があり、自分の体質や症状にあっているかチェックすることも大切だからです。あまり早く結果が出ることは少ないため、数ヶ月単位などある程度長い目で見ることが大切です。効果を感じられない場合は育毛剤を変えるなど、自分に合わせる工夫も必要になります。