イボと魚の目とタコの違いと対処法

人間には、時として色々なタイプのできものが発生します。

見た目の印象としては、突起している・固め等というようなもので、正直それが何であるのか?その正体をすぐに判断できる人は、とても少ないのではないでしょうか?

イボのようでもあるし、魚の目かもしれない、でもやっぱりタコかもしれない、一体どれが正しいのか?とりあえず調べてみよう!といった具合に、見た目だけでは判断しにくいといえるでしょう。

しかしこれらは3つとも全く別の疾患であり、その対処法も異なる為、安易な判断で誤った処置をすれば、症状を酷くしてしまうといえるでしょう。

はっきりわからない時には、皮膚科を受診しましょう。

「イボ」とは?

イボとは、皮膚の表面に突出するように発生したもので、大きいものや小さいもの等、大きさは様々です。

また原因や発生する部位によってそれぞれ異なる名称を持つ等、その種類は幾体に分かれています。

具体的な種類としては、「尋常性疣贅」 「扁平疣贅」 「足底疣贅」 「伝染性軟属腫」 「老人性疣贅」 「尖圭コンジローム」等があります。

老人性疣贅のように、良性で人に移す心配のないいぼもありますが、多くはウイルス性のイボとして感染すると考えられている為、皮膚科などで適切な処置をするとよいでしょう。

市販薬を手軽に購入する事ができますが、全てのイボに使用できるわけではない為、素人判断は危険を伴うといえるでしょう。

「魚の目」とは?

魚の目とは、主に足の裏にできやすいとされており、サイズの合わない靴や歩き方による癖等により、圧迫や摩擦等の刺激が加わり続けた事で、皮膚の角質が部分的に分厚くなってできたものです。

特徴としては皮膚の内部を守ろうとして、刺激が1点に集中する事で、角質層が皮膚内部に向かって円錐状に肥厚し、結果として中心部に硬い芯ができます。

この状態がちょうど、魚の目のような形状をしている事からこの名前がついたといわれており、芯の部分が神経付近まで届くと、痛みを伴います。

種類としては 「硬性鶏目」 「軟性鶏目」 「粒状鶏目」 という3種類に分類でき、症状もそれぞれ多少異なります。

「タコ」とは?

タコとは、できる仕組みは「魚の目」と類似しており、長時間皮膚の一部に圧迫や摩擦等の刺激を受ける事により、皮膚の表面の角質層が厚くなる事でできます。

魚の目が足裏に多く発生するのに対し、タコは比較的広範囲にできます。

芯はなく、一部の皮膚表面の角質が硬くなり、厚く黄ばんで盛り上がった形状を言います。

特徴としては痛みを伴う事はあまりなく、どちらかといえば感覚が鈍くなったと感じる程度です。

「ペンダコ」があるように、足以外にも全身にできる可能性があります。

それぞれの見分け方のコツとは?

上記でも触れたように、魚の目とタコの発生原因は非常に似ており、いずれも摩擦や圧迫が重なる事で発生します。

ただしこの2つには大きな違いがあり、魚の目には芯がありますが、タコにはこのような芯はなく、これにより見分ける事が可能といえるでしょう。

イボの見た目の特徴としては、魚の目と似ているといわれていますが、魚の目が摩擦や圧迫が原因であるのに対し、イボはそれらが原因ではない為、足以外にもいろいろな箇所にできやすいという点で区別する事ができます。

また、全体の形が芯のようにも見えますが、魚の目のように中心部に芯があるというものではない為、そのあたりの特徴で区別する事ができるでしょう。

よくなる治療法とは?

イボの場合

通常の市販薬を用いる場合もありますが、種類によっては対処が異なる為、皮膚科を受診するのが望ましいといえるでしょう。

その場合の治療法としては、「レーザー治療」「液体窒素での治療」「内服薬での治療」等がありますが、いずれも医師の指示のもとで適切に行われます。

魚の目の場合

通常の市販薬を用いる事もできますが、適切に処置をしないと悪化を招いたり、芯が残ると再発する可能性も高い為、やはり皮膚科を受診するのが望ましいといえるでしょう。
その場合の治療法としては、「メスによる外科的手術」「レーザー治療」「液体窒素での治療」「薬剤による治療」等がありますが、いずれも医師の指示のもとで適切に行われます。

タコの場合

軽度であれば市販の角質除去による処置や、市販薬を用いる事も可能ですが、肥厚の状態であればやはり皮膚科を受診するのが望ましいといえるでしょう。

その場合の治療法としては、「専用器具での患部切除による治療」「液体窒素での治療」「レーザー治療」等がありますが、いずれも医師の指示のもとで適切に行われます。

素人判断は危険だぞ!

上記のように、いずれもきちんと治療する為には、皮膚科による処置が望ましいといえるでしょう。

時にその患部がほかの病気から発生している場合や、悪性を伴う場合もある為、安易な自己判断は危険といえるでしょう。

早期に受診する事で、簡単に取り除く事ができるといえるでしょう。

以上、イボと魚の目とタコの違いと対処法…でした。