イボには、大きく分けてウイルス性の移るものと、非ウイルス性の移らないものとに分ける事ができます。
イボの多くはウイルス性のものになります。
これに対して、いわゆる「首いぼ」と呼ばれ、首元や胸元、背中やデコルテ等にポツポツとできたものは、非ウイルス性のものに分けられ、一般的に「老人性疣贅」、又は「脂漏性角化症」と呼ばれています。
これらは良性の腫瘍である為、放置しても問題はありませんが、見た目の美しさや数が増えやすい点を考慮した場合には、適切な治療が望まれます。
首いぼには、その形状からいくつかの種類に分けられています。
具体的には、「アクロコルドン」「スキンタッグ」「懸垂性繊維種」「軟性繊維種」等に分けられます。
最も小さい形状のものが「アクロコルドン」であり、突起部分がやや大きくなると「スキンタッグ」、更にそれ以上で「懸垂性繊維種」「軟性繊維種」と続きます。
一般的には小さめのアクロコルドンやスキンダックが主流ですが、今回は、首いぼで最も多いといわれる「スキンタッグ」について、詳しく解説していきたいと思います。
ターンオーバーの乱れから起こるスキンタッグ
代表的な首いぼであるスキンタッグですが、具体的にできやすい部位は、「首・胸・脇の下・まぶた・鼠径部・お尻」等の、比較的皮膚が柔らかい部分だとといわれています。
発生する原因としては、肌の老化が深く関係しており、加齢に伴う新陳代謝の乱れ(ターンオーバーの乱れ)が大きな原因として挙げられます。
しかし原因は加齢だけにとどまらず、若い頃から蓄積された、紫外線による影響も大きく作用しているといわれています。
紫外線の攻撃を受けると、肌はメラニン色素を多く生成し、その後加齢や睡眠不足・食生活の乱れ等、様々な原因により正常なターンオーバーが行われなくなります。
その為、皮膚の表面には色素沈着や角質・頭皮汚れ等の物質が残るイボや、やがては老化に伴う「首いぼ」が発生するわけです。
これらは老人性疣贅と呼ばれ、主に年齢を重ねた人に多く発症しやすいですが、早い場合には20代~から発生し、30代ではその数が更に増加するといわれています。
そして70歳以上ではほとんどの人にその症状がみられるのです。
更にスキンタッグができる原因の1つにあげられるのが、アクセサリー等による摩擦です。
常に刺激を受ける事により、肌のダメージが重なり、スキンタッグができやすくなってしまうのです。
スキンタッグを自宅でケアする方法はあるの?
スキンタッグの処置として、市販の専用美容液を使用する事で、取り除く事ができるといわれています。
特に人気の高い商品が「シルキースワン」「艶つや習慣」「つるっぽろん」「アンミオイル」「APRIAGEオイルS」等で、これらはスキンタッグに効果があるといわれる成分を多く含み、また高い保湿効果でも人気となっています。
皮膚科にいく事に抵抗があったり、普段忙しくて通院できない等の方は、まずはこれらの製品をお試ししてみてはいかがでしょうか?
使い続ける事で、スキンタッグがぽろっととれるといわれています。
イボの形状が小さめなスキンタッグ
自宅でもケアは可能ですが、早く確実に治す為には、やはり皮膚科の受診が望ましいといえるでしょう。
受診する皮膚科によって治療法は異なりますが、スキンタッグの場合、イボの形状が小さめである為、その場ですぐにとれる「ハサミで切り取る治療」も可能だといわれています。
また数が多い場合や、皮膚科の指導によっては「メスで切る治療法」「レーザー治療」「液体窒素での治療」等もあります。
予め医師とよく相談し、これらの治療法を選択し、予約を取って治療を行います。
結果が綺麗に処置できるうえ、キレイにとり退く事ができる為、皮膚科の利用はおすすめといえるでしょう。
スキンタッグは良性の腫瘍の為、放っておいても特に心配はいらないといわれていますが、急激に数が増えたり、多くなったり、色が黒っぽく変化してきた…等、通常はない変化を感じた時には、これが悪性の腫瘍である可能性がある為、早急に病院を受診しましょう。
以上、首イボのスキンタッグをなくして綺麗な首回りを得る…でした。