近年、寝ても取れない「慢性疲労」に悩まされている人が増加中。疲労は体の内部だけでなく、肌などの外から見える部分にも大きな影響を与えます。寝る前にできる簡単な3つの習慣で疲れ知らずの体を作りましょう。
近年、「疲労の質」が変わってきています。寝ても取れない疲れを感じるという人は「ただの疲れ」ではない可能性があります。疲れが日々の生活に与える影響は想像以上に大きなもの。疲れを甘く見てはいけません。
たかが疲労?されど疲労!日々の疲れが身体に与える影響とは?
以前は、疲れというと「寝ればとれるもの」だったのですが、最近はどうもそうではないようです。
1985年に行われた国民意識調査によると疲労感がある人は66%。しかし、そのうちの約7割は「一晩寝れば疲れが取れる」と答えていました。一方、2004年に行われた調査では同じく疲労感を自覚している人は約6割であるのに対して、そのうちの半数は寝ても取れない慢性疲労に悩まされていると回答しています。
このように「寝ればとれるもの」ではなくなっている疲労は、作業能力の低下、判断力や記憶力の低下などを招きます。仕事や家事、育児に追われる生活の中でこれらの問題が発生すると大きな問題です。
疲れると目の周りが黒ずむ!?目の下のクマと黒ずみの最悪タッグ
さらに疲労は美容面でも大きな影響を与えます。よく、疲れたり睡眠不足だと目の下にクマができると言われますが、これは血行不良によって発生します。目の下は皮膚が薄いところなので疲れなどで血行不良が起こるとクマとして現れるのです。
さらに、疲労によって肌のバリア機能が低下し、肌の乾燥が進むとクマとは違う「黒ずみ」が現れることもあります。外部の刺激によりメラニン色素が過剰に発生し、肌が乾燥することでターンオーバーがうまく行われないと色素沈着し、肌が黒ずんでしまうのです。
この黒ずみとクマが合わさると、不健康そうな明らかに「疲れた顔」になってしまいます。健康的な透明感のある肌を保つことが若く見られる秘訣です。
疲労回復に効果あり!身につけたい習慣3つ
疲労感は日々の生活の中で必ず感じるもの。特に仕事や人間関係において疲れを感じる場面は誰しもあるでしょう。しかし、慢性疲労にならないためには、ため込まずに早く回復させることが大切。疲労を早く回復するために身につけたい習慣は以下の3つです。
・寝る2~3時間前までに入浴する
・部屋の電気はできるだけ暗くする
・寝る前のスマホをやめる
この3つは全て良質な睡眠を得るためのものです。睡眠時間を十分とれないという人でも良質な睡眠をとることで一定の疲労回復が見込めるので、疲れがなかなか取れないという人はぜひ実践してみましょう。
疲労を甘く見てはいけません。「その日の疲れはその日のうちに回復」するのが基本。疲れをためると美容面でもクマや黒ずみなどの大ダメージにつがなります。寝る前の3つの習慣を身につけて質の良い睡眠を心がけましょう。