アレルギーはよく聞く言葉ですが、一体それが何か知っていますか?
私たちの体には「免疫」というシステムがあります。
このシステムは普段私たちの体に有害な菌などの異物が侵入してきたとき、その異物を体から排除してくれる健康に不可欠なものです。
しかし、この免疫システムは時に花粉や特定の食べ物など、害のあまりないものに対しても異物とみなし、攻撃することがあるのです。
そうなると私たちの体に様々な症状が現れます。
これを「アレルギー反応」と言って、その症状は皮膚炎、鼻炎、じんましん、喘息、吐き気など、軽症から命に関わるほどの重症まで本当に多岐に渡るものです。
葉酸そのものにアレルギーはあるのか
そこで次に、葉酸サプリでアレルギーが起こるのはどんな場合なのか考えてみましょう。
まずは葉酸そのものでアレルギー反応が起こるのかということです。
結論から言いますと、まずないと言って良さそうです。
というのは、葉酸というのが私たちの体に絶対必要な栄養素であるからです。
私たちの体では新陳代謝と言って、細胞が次々に生まれ変わって入れ替わっていくというサイクルを繰り替えしています。
この細胞分裂は葉酸がないとスムーズに行うことができません。
つまり葉酸とは私たちの体に常に存在して当たり前のものであり、葉酸が発見される以前は葉酸が欠乏して起こる貧血を「悪性貧血」と呼び、打つ手のない致命的な病気でした。
もし葉酸に対してアレルギー反応が起こるのなら人は生きてはいられないということになります。
ただし1日1000μgを超えて過剰摂取すれば、まれにアレルギーのような症状を起こすことがあるようです。
葉酸アレルギーを見つめなおすことで自分で自分を守る
このように葉酸は極めて安全な成分ですが、葉酸サプリでアレルギーを起こす可能性ならあると言えます。
なぜなら葉酸サプリというのは、葉酸という栄養素だけの塊ではなく、いろいろな原材料の複合体だからです。
特に葉酸サプリは妊活をしている人や妊娠中など、栄養価の高い食事が必要な人が中心に利用します。
そういう面から葉酸だけでなくいろいろな栄養素を含んだ商品がほとんどで、そのためにいろいろな材料が使用されます。
つまり葉酸サプリのアレルギー問題は、その原材料にアレルギーを起こすものが含まれているかどうかということです。
そこで大切なのは自分で自分を守ることになります。
まず自分が何にアレルギーがあるのか知っておくことと、葉酸サプリを購入する前に原材料を確認し、不明点があるなら販売会社にしっかりと問い合わせをしましょう。
問い合わせは特に重要です。
その対応によって販売会社が信用できるかの判断材料にもなるからです。
牛乳に弱い人は「乳糖」に注意をしておく
「今までアレルギーになってことがなく成分も販売会社にも問題はないから、さっそく葉酸サプリを買おう」と思った人は少し待ってください。
アレルギー体質でなくても、「体に合わない」「飲みにくい」ということもあります。
「体に合わない」というパターンで多いのが、下痢をしてしまうということです。
この犯人は葉酸を錠剤にするために使われる乳糖です。
乳糖は牛乳由来の成分で乳製品に分類され、体質によっては腸でうまく分解できずに下痢を起こしてしまう人がいる成分です。
だから牛乳でお腹を壊してしまう人には、この乳糖を使った葉酸サプリはおすすめできません。
葉酸サプリの大きさと臭いも大切
他のアレルギー以外のチェックポイントは錠剤の大きさや臭いなど、飲みやすいかどうかです。
少しでも飲むときに抵抗がある葉酸サプリは避けたほうがいいでしょう。
なぜなら葉酸サプリはつわりの時期に飲む可能性が高いので、つわりではない時期では「ちょっと飲みにくい」だったのが、つわりで「全く飲めない」とう事態になることもあり得ます。
そしてまとめ買いはせずにその都度購入するといいでしょう。
そうすればもしつわりで飲めない、体に合わないということになっても、無駄にする金額は最小限で済みます。
最後にインターネットで購入する場合は、半年間解約できないなどの縛りがある販売会社もあります。
このように一定期間は買い続けなければならない商品は、特に事前によく調べてから購入するようにしましょう。